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2018.05.04

Grey pick and pick suit for Mr.T

今回のお出来上がりはT様のグレースーツになります。

以前にもこちらのgallery ページに掲載させていただいたT様ですが、シンプルでスタンダードなものがお好みという事でCANONICO 社ミディアムグレーのシャークスキン生地をお選びいただき、スリムな体型にお似合いになるよう、シャープなイメージでお作りさせていただきました。

グレースーツというと真っ先に頭に浮かぶのが、ジェームズ・ボンドですが、彼のスタイルはいつの時代も男の憧れです。ボンドのスーツはロンドンのテーラーであるアンソニー・シンクレアからブリオーニ、そして現在のトム・フォードなど、スーツ自体は時代によって変化していきますが、いつの時代にも通用するスタンダードなものを、ボンドらしく着る(ボンドが着ると服がボンドの色に染まる)ことによって醸し出される、普遍的な格好良さが、多くのファンを魅了する一因かと思います。

スタンダードな物を、自分のスタイルで着こなせるようになった時、本当の意味で自分のスタイルを確立できたという事なのかもしれません。

T様は、普段からシンプルでスタンダードなスタイルが多い方ですが、いつもT様らしい、清潔感と誠実さが伝わってきます。

シンプルでスタンダードな物ほど、その方の為人をより強く反映するものなので、やはり内面を磨くという事も大切な事です。

私自身も内面から磨きをかけて、その自分らしさが外見からも滲み出るような大人になれるように日々精進していきたいと思います。

また、先ほど選んでいただいた生地をシャークスキンとご紹介致しましたが、これは日本での一般的な呼称で、英国などの英語圏ではPick and Pick(ピックアンドピック)という場合が多く、イタリアなどではSale e Pepe(サーレ・エ・ ぺぺ)=salt and pepper と見た目から取った呼び方をする事が多いようです。

ぜひ、お好きな国やスタイルの呼び方で呼んでみてはいかがでしょうか?

 

 

 


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