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2019.04.19

Grey Flannel suit for Mr.S

今回初めてのご来店いただきましたS様は、北上で美容室を経営されているとてもクールな方です。

普段はご職業柄ほとんどスーツは着ないということですが、お子さんの入園式など、スーツ着用のシーンがこれから増えてくるという事でご来店いただきました。

色々な生地を見ていただきましたが、その中でもフランネルの生地の雰囲気がお好みという事で、数種類の候補の中からこちらの生地を選んでいただきました。

 

葛利毛織”Gentry Cloth”340gms

 

こちらの生地は愛知県一宮市で創業100年を超える老舗の織物工場である葛利毛織のフランネルです。まるでカシミヤがブレンドされているかの様な、とても滑らかなタッチで、インポートのフランネルに全く引けを取らない生地かと思います。

こちらの葛利毛織がある一宮市を含む、愛知県尾張地区西部地域は”尾州”と呼ばれ、国内の毛織物の7割以上が生産されている一大産地になります。英ハダースフィールド、伊ビエラと並び世界三大生地産地と称されるほど、世界的にも有名な生地産地になります。

現在、国産生地と言っても中国生産の物が増えてきている状況の中、こちらの生地は世界に誇るmade in Japan の生地と言えると思います。

S様は60’sのモッズスタイルなど、ロックテイストがお好みという事で、上衣は程良くナローラペルに仕上げ、ハッキングポケット(斜め)+チェンジポケットを付けて、よりブリティッシュライクなデザインにさせていただきました。またトラウザーズは無理のない程度に、スリムなシルエットにさせていただきましたが、裾は現代的に幅5センチとやや広めのW で、やり過ぎない程度にロックテイストも香るデザインに仕上げさせていただきました。

生地の織り上がりが、ご注文いただいてからまだ少し先でしたので、長いことお待ちいただき申し訳ございませんでしたが、待ってもこちらの生地にしていただいて良かったと思うほど、S様の雰囲気にマッチして、とてもお似合いになっておりました。

これからお子様のご成長や、年齢を重ねますとスーツ着用の機会が増えてくると思いますので、色々なシーンでご着用いただけると幸いです。

 

 

 

 


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